出演者紹介 No.47【ELL】
高崎ギルド代表、マジックギャルズELL。
彼ら3人とはそれぞれ不思議な縁がありますが、仲良くなってからは意外と日は浅いんですよね。ダニエルも村松は、僕が高校の時から一方的に知っていて、それぞれがSUPER NAD'S と darlingという、当時高校生で触れる音楽の幅も狭かった僕から見たらとてつもなく新鮮で刺激的なバンドをしていて、なんだか怖いけどその危うさも含めて惹かれてしまう、ある種憧れのような、僕にとってロックスターのような人達。こんな風に再会するとは思ってもみませんでした。
タケアキさんと出会ったのは本当に最近で、4年くらい前かな、ARUGA TAKASHI GROUPという僕も在籍していたバンドが主催で、高崎ギルドでGROOVE NIGHTというセッションイベントを定期的に打っていた時。ふら〜っとギルドの地下に現れたロン毛の兄ちゃんが突如マイクを掴み、バンドの演奏に載せて身体を揺らしながら自由に言葉を並べ始めたあの瞬間が、僕にとって本物のフリースタイルとの、そしてタケアキさんとの邂逅でした。
そう、本物。ELLの音楽には本物という言葉が似合うと思っています。
家族の幸せの為に日夜汗を流して働きながら、遊ぶ時は全力で遊ぶ。そして一つ一つのライブでその場の空気を大切に掴んで、観客の心を離さない。そんな姿勢を常に尊敬しています。
間違いなく一番ギルドで遊んでくれていて、ギルドが無かったら今のELLも無かったかもしれないとまで言ってくれる彼ら、閉店を知ったショックは想像を絶します。が、根が明るくて良い意味で馬鹿な彼らです。その直後から僕も含めた4人で、(そしてきっと3人ではもっと)沢山ギルド閉店後の夢の話をしました。もてなし広場買取は一回考え直さなきゃなとは思っていますが、その内の一つであった、2021年のFUJI ROCK出演。延期前のイースターの日程がちょうど被っていて、ルーキアゴーゴー受かって苗場でライブしたあと凱旋でイースターするぜ!と話していた事を本当に叶えてしまいました。昨年の開催を諦めて延期にしてしまった為、一部実現は出来ませんでしたが、高崎ギルドの箱バンとしてずっと大切に思ってきたELLがしっかり外に出て大きい舞台で評価される、そんな経験は初めてだったので言葉に著し尽くせない感動を得ました。
ギルドが閉店しなかったら果たしてそうなってたかな?たらればの話をしても仕方がないけど、ギルドが閉店したという事実が、彼らが遊び方や音楽活動への向き合い方を見つめ直すきっかけになったこと、そして今もELLが活動を続ける理由の一つになっていることら確かじゃないかな。
売れろとは思わないけど、どんどん外に出て有名になって欲しい。僕に見せてくれた夢の続きを、音楽を通して沢山の人に見せて欲しい。地元や友達を愛する格好良い兄貴分でありながら、多くの人の心を動かすスターでいて欲しい。そんなことを思っています。
一年越しのイースター。ギルド、ELL。きっとこれからも続いていくと思えるよ。春の風みたいにさ。
これは可能性の話
もしあなたに会わなかったら
この青春に気づかなかったとして
取るに足らない記憶の匂いや
今とは色違いの喜びや不安に
気づきもせずに走れる心が
まるで春の風のようでした
日々を彩るいくつもの笑顔が
これからも続いていく
そんな気がしてる
これは可能性の話
この数年前からの青春は
まさに春の風のようです
これからもあなたと
春の風の中で